「C電子部品株式会社」
SAP ERP会計モジュールをグローバルで11ヶ国・17拠点に導入し、内部統制の強化(J-SOX対応)及び迅速な経営情報の集約による意思決定支援を追求した。
システム導入の課題
1.多言語及び各国の商習慣、法的要件への対応;
2.期間の制約(主要拠点8社にJSOX対応を10カ月で導入する);
3.人的リソースの不足(海外拠点に日本語を対応できる経理担当者がいないのが多い);
4.低コストの実現;
課題への対応
1.チームメンバーは全員2ヶ国語または3カ国語を対応できる方;
2. 日本、中国、アメリカ、シンガポール、タイ及びメキシコ等主要国の固有要件対応に経験者をプロジェクトの主要メンバーにした;
3.レファレンステンプレートをベースに、プロジェクト準備(導入戦略等)、共通設計、共通開発を行い、C電子部品株式会社固有のテンプレートを構築し、迅速なグローバル展開を可能にした;
4.プロジェクトリーダが子会社と本社の橋渡役を担い、プロジェクト管理は本社で一括管理し、週次ミーティングで、追加要件や進捗を迅速に把握できた;
5.積極的に現地コンサルタントや外国のコンサルタントを取り入れたこと;
6. 日本による出張を大幅に減少したこと;
システム導入効果
1.内部統制が強化され、内部統制対応への業務負荷が軽減されたこと;
2.連結決算作業が効率化された。データの正確性が向上し、ローカル管理及びグループ経営管理に必要な経営情報の取得がスピードアップされたこと;
3.全社が共通の業務プロセスを使うことになるため、本社と子会社あるいは子会社間の転勤がスムーズにでき、担当者間のコミュニケーションがしやすくなったこと;
全体スケジュール